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わが家のイヤイヤクエスト ~暴れ姫と仲間たち~

こんにちは。ペンネーム「もう一軒いこうよ」と申します。
3歳のおしゃべりdancin’ガール、1歳の色白愛嬌ボーイ、伸びしろしかない夫と暮らすワーママです。
3歳の娘は、夜になると「ママ、ぽんぽん来る」と言って私のお腹に頭を乗せ、「ママ大好き」と呟きながら眠る天使のような女の子。しかし朝になるとまるで別人のようで・・・!?

それは不意にやってきました。
今でも鮮明に覚えています。
娘1歳7カ月のある日の昼下がり。

「今日からお世話になりまーす」とばかりに、突然に。その日を境に、娘はすべてに「イヤ」と返すようになったのです。

そう、イヤイヤ期の始まりです。

それから約1年半が経ちました。
周りのママ友たちと話した中での私調べですが、どうやらわが娘のイヤイヤは平均より激しめのようです。

そんなわが家のイヤイヤ奮闘記、聞いてください(涙)

イヤイヤへの対応方法について、育児書や、子育て系youtubeで調べてみると、
例えば、イエスorノーで答える声かけではなく、「パンとご飯どっちが良い?」のように選択式の声かけにすると良いとか、
「おうちに帰りたくない」と嫌がっている場合は「おうちに帰ってからおやつを食べよう」のように、「帰ること」の先にある、「楽しいこと」とセットで伝えると気が乗りやすいとか、声かけのコツが紹介されています。

これらの方法をあらかじめ学んでいた私ですが、実際に試してみてすぐに思いました。

通用せんやないかい。

わが娘のイヤイヤは、なかなかのストロングスタイルでした。

私の場合、一番辛いのは、仕事を終えて保育園にお迎えに行くと「まだ帰りたくない」と駄々をこねられる時です。

最初は優しく声かけします。

「帰ったらぬりえしようか」
「車まで競走しよう!」
「抱っこでいく?おんぶでいく?」
「車でおやつ食べる?」
「10秒で車乗ったら動画見ていいよ!(途中からコツも何もなくなりただ必死)」

思いつく限りのフレーズを繰り出しますが、一向に帰ろうとはしません。

疲れ切った私の思考は停止し、最終手段に出ます。暴れまくる娘を担ぎ、無理矢理、車に乗せます。3歳ともなると抵抗する力も強いので、けがでもしかねません・・・。

滝のような汗をかきながら、やっと乗車した後も、後部座席から浴びせられる泣き声。
「まだ帰りたくなかった!」
「チャイルドシート嫌!」
「ママ抱っこぉぉぉ!!!!」

耳をつんざくような大絶叫を聞きながらも、運転に集中、と冷静を保とうとしますが、(こんなに泣かせてしまって、これって虐待かな・・・)と自己嫌悪に襲われます。

娘は、保育園でも家でも昼寝をしないので(これも悩みのひとつ)、夜19時半にはベッドに入ります。時間が遅くなればなるほど眠くて不機嫌になっていくため、少しでも早く帰りたいのですが、上記のような感じでうまくいきません。 

娘といると、何を言っても「イヤ」と拒否され、次第に私自身が否定され続けているような気になってきて、夫に泣きながら胸の内を聞いてもらったこともありました。

そんな私が、1年半かけて、娘のイヤイヤに立ち向かうため編み出したメソッドをご紹介します。必要なものは、恥ずかしさを脱ぎ捨てた全力の演技力です。さぁ、「もう一軒いこうよ」劇場へようこそ。

《お風呂編》成功率95%

娘「お風呂入りたくない!」

(私の中の監督がカチンコを鳴らしました。「アクション!」)

私「お風呂でティーパーティーをしましょう?」

(一瞬、間が空いて)

娘「あなたは誰なの?」(←ハイ、まんまとこっちの世界に入ってきました)

私「私はアリスよ?」

娘「そうなの?私はオーロラ姫よ」(『不思議の国のアリス』と『眠れる森の美女』の夢のコラボ)

私「ブルーベリーティーをいれてあげるわ」

全力でプリンセスになりきります。
髪を洗う時は、
私「私はラプンツェルよ。あなたの髪とってもキレイね」

娘「あなたの髪が一番キレイよ!」(優しい)

私「まぁ、ありがとう」

このように、次々と、さまざまなプリンセスになりきりながらサッサと洗います。娘が「踊りましょう?」と言ってきたらノってる証拠です。(アゲ)

ところがお風呂には次の難関があります。嫌がっていたくせに、今度は上がりたくない、と言い出すのです。そんな時は。

私「大変です!2階から助けを呼ぶ声が聞こえます!!」

(一瞬の間、そしてーー)

娘「救急隊員です!どうしましたか?!」(←急な設定チェンジにも即座に対応)

私「2階にいるしまじろうがお腹が痛いようです!」

娘「わかりました!急いで助けなくては!」

私が誤って何かのスイッチを押さない限りは、最高に楽しいお風呂タイムを過ごすことができます。

《食事編》成功率60%

2歳頃から好き嫌いが出てきました。夕飯時は特に、食事そのものに気乗りしないことも多く、かなりストレスです。

そんな時は、子育てインフルエンサーの木下ゆうきさんがSNSで紹介していた「2歳児へのご飯の食べさせ方」が効果てきめんでした。私はこれをグーフィーの全力声マネでおこないます。(なぜグーフィーなのかは自分でも分かりません。あの時は必死だったんです)

私「(グーフィーの声で)おやぁ?こんな所に美味しそうな納豆ご飯があるよ。いただきまーす!(大きく口を開けて食べようとし、その途中でチラッとよそ見をする)

娘(ママグーフィーがよそ見している間にパクっ)「うふふ」

私「あっれぇ?ご飯がどっかいっちゃったぁ!」

娘「うふふふふ、食べちゃった」

どうです、すごいでしょう。(木下ゆうきさんがすごいのです)

ただし、これは食卓についてくれないと使えないネタで、そもそも「食べたくない」「手伝って」「抱っこぉぉぉ!!!!」から機嫌をとっていくところが最大の難関です。このことを加味して成功率60%とします。

《お迎え編》成功率30%

先にも述べましたように、私にとって最大の難関である保育園のお迎えについては、いまだ解決策がありません…。

先生方の目もあり、恥ずかしくて全力演技を発揮できないというのもあります。最近では、娘のご機嫌によってはスムーズに帰れる日もぼちぼち出てきました。

同じご経験を持つ先輩の皆さま、アドバイスを頂けましたら幸いです。

また、全体を通して、

①娘の発言には1秒以内に反応(体育会系出身です)

②全ての要望に(原則)応える

ことに挑戦中です。

ネットで得た小手先のテクニックでやり過ごそうとしていた自分を反省し、娘のイヤイヤに、とことん付き合おうと思うようになりました。

腹をくくると事態が好転するというのはこの世の摂理でしょうか。3歳1カ月でイヤイヤ期のピークが過ぎたように思います。

ちなみに、この全ての流れの中に、1歳の弟も存在しています。おとなしくて目立っていませんが、1歳を過ぎた最近では自己主張し始めた気配もチラホラ。スーパーキュートな息子と、愛する夫の伸びしろについては、また別の機会に聞いてください。