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あなたは夜空をなんと表現しますか? 「読書と子ども」のちょっとイイ話

うつ病の妻、小学3年、2年になる年子の娘と暮らす、みやもんと申します。今回は「読書と子ども」について書きます。

読書の秋なんて言っていたら、もう師走な感じ。忙しくても、読書する時間は確保したいと思っている今日この頃です。

最近、同僚記者が「休養」について特集を組んでいて、改めて「自分時間」を確保することの大切さを学びました。(詳しくはこちら↓)

みなさんは最近、空を見上げる心の余裕はありますか? 自分はちょっとなかったかも(笑)。

次女のフリースクールからの帰り道のことです。うちの娘は夜の空を見上げながら「タコが墨はいた」と言いました。”へえ、そんなふうに見えるんだあ”と思いながら、私は短い時間でしたが、空をじいっと見つめてみました。

その晩、寝る前に、借りた絵本『うつくしいってなに?』(作は詩人の最果タヒさん、小学館)を子どもたちに読み聞かせました。絵本では、空を見上げながら空想する女の子が登場(さっきの娘のようです!)し、夕方から夜に移り変わる場面を「きみのうしろから やってくる よるのしっぽ」と表現していました。星は「よるのひとみ」であり、夜空はまんまる顔の黒猫なんだそう。なんだか、自分が癒やされる…。

最近、情報収集みたいな本の読み方が多くて、ゆっくり、じっくり味わうような読書が減っていたなあ。今後、忙しさで我を忘れていたら、なるべく子どもや詩人の言葉に耳を傾けるようにしようと思います(笑)。


さて、自分は1年前から、子どもたちに本を読み聞かせるボランティアをしています。月2回のペースで、読むのは1冊ないし2冊。先日、小学3年生のクラスにお邪魔して、『ドラゴンのお医者さん ジョーン・プロクター は虫類を愛した女性』(岩崎書店)を紹介しました。これは実話を元にした絵本です。

ジョーンはお人形遊びより、トカゲたちと過ごす方が好きな女の子。その”好き”は成長しても失われることはなく、遂にジョーンは、爬虫類館初の女性学芸員として活躍するまでになります。コモドドラゴンの展示飼育や、動物たちが安心して生活できる最新の環境を整えるなど、世界から注目される爬虫類館をつくったのでした。

伝記風ながら物語性がしっかり担保されていて、最初の1文目のつかみもいい感じ。ジョーンの個性が生き生きと表現され、最後まで飽きずに読める本だと思います。

読み聞かせをしてから数日後のことです。妻が、”ママ友からの良いニュース”を知らせてくれました。ママ友の娘さんが「ドラゴンのお医者さんの話が面白かった」と言って、ストーリーを、最初から最後まで教えてくれたというのです。

う、うれしすぎる。少しでも、次世代の子たちのお役に立てたのであれば、こんなに幸せなことはありません。

(読み聞かせボランティアって、短時間、それこそ10分くらいで終えられます。「時間がなかなか捻出できないけれど、何か地域貢献がしたい」という人におすすめです。「子どもは幼い、妻は体調が悪い時がある」、そんな状況の自分には最適でした)

読書は、作者と読者との対話といえますが、それ以上の広がりもあるんだと感じました。

ゲームや動画に夢中の子どもたち(うちだけじゃないと思いますが)ですが、大人が楽しそうに本を読んでいると、「それ、何?」と寄ってくるのも、これまた事実。読書離れとか言われますが、そんなん知らん! とりあえず、今後もたくさんの子どもたちに本を読んで、自分も癒やされる。そんな時間を大切にしていきたいです。

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