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娘が愛を注ぐもの、それは…

こんにちは、のびぃーです!
3歳の娘と0歳9カ月の息子の育児に奮闘中の専業主婦です。試行錯誤しながらの子どもとの日々をありのままにつづっていけたらと思います。

娘は石が好き。

公園では両手にスコップとバケツが標準装備。
公園に着くやいなや、さてさてと石採集が始まります。
 
私が良かれと思って
「あ、ここにも石があるよ!」と教えると
「うーん、それはちがうねー」と、
どうやらこだわりがある様子。

しばらくすると、バケツの中には結構な量の石たち。当然、娘はこの子たちと一緒に帰りたい。
 
「お家に持って帰るのは1つだけにしようか」と、娘に一つ選ばせます。

こうして、我が家の玄関にはたくさんの石。
 
ここまでは、微笑ましい話ですが、娘の石への想いは公園の中だけにとどまりません。

それが、何かと大変なのです。
 
例えば、自宅近くのコンビニまで歩いて買い物に行く時。

道端に気になる石を見つけた娘。
「いしちゃんも、いっしょに♪」と、
石もコンビニへ同行することに。

今度は、拾った石で電柱をコツコツ叩いたり、マンホールの穴に入れようとしたり、楽しそうな娘。

が、なかなか前に進めない。
まさに、3歩進んでは2歩下がる。

私も娘の好奇心に付き合いたい気持ちは山々。
しかし、次の予定もあるので早く買い物を終わらせたい。

急に切り上げさせては、娘の機嫌が悪くなり、さらに時間がかかってしまうはめに。

私は「そうだね。おもしろい音が鳴るねぇ!」と言いながら、どうすれば娘の機嫌を損ねずに、早く目的地にたどり着けるのか…
という思いが巡る。
 
こんな時はたいがい、
「『よーいどん』しよっか!」
と言って、娘の気持ちを石からそらします。
 
がしかし、道中はトラップが多い。

次に現れたのは、砂利の駐車場。
 
娘は吸い込まれるように、大量の石のもとへ。
石を蹴ったり、拾ったり、投げたり、彼女にとっては最高の場所です。

こうなると「コンビニ行こうねー」の声は彼女には届きません。

どうすれば、前に進めるのか…と考えた結果、
「コンビニでお菓子買おうか!」と、つい予定してないことを約束してしまうのです。
 
“おかし”という言葉に対する娘の感度はとても良い。

さっきまで石とたわむれていたのがウソのように、「うん! いく!」と気持ちはお菓子に向けられ、勇み足でコンビニへ。

一方の私は、「あぁ、またこの手を使ってしまった」と反省。
 
こうして、ようやく買い物を済ませたものの、帰りも行きと同じ道を歩くので、当然、なかなか帰宅できません。通常往復15分ほどの道に、40分以上かかってしまいます。
 
0歳の息子を抱きながら、いつ車道に飛び出すか分からない3歳児の娘と30分以上歩くのは体力も気力も削られます。
 
はよ、帰りたい(涙)
 
そんな母の気持ちも知らずに、娘はご近所さんの家の前に敷き詰めてある、きれいな石を蹴ろうとしたり、持って帰ろうとしたり…。

帰宅したときには、もう疲労困憊。

できることなら、ソファで横になって寝たい。
「誰か、お茶をいれてくれませんか。なんならついでに肩揉んでください」というのが本音。
 
他にも、娘の石へのこだわりで困り果てたエピソードが。
 
公園から一緒に家へ帰るはずだった“いしちゃん”を無くしてしまったときです。

「ない! いしちゃんがぁぁぁ!」

娘は道端で大号泣。やっとの思いで公園を切り上げたのに、また公園に戻るのか…。
 
私「いしちゃん、お散歩いったのかもよ」
娘「こうえんにいかないとー! ないのぉぉ~! いしちゃんないてるよぉぉ」

もうあかん。これは、一旦公園に戻らんと娘の気持ちは収まらんわ。
母も心で泣いてるぞ! 娘よ!

ということで、公園に戻ったものの、先ほどの石を見つけるのは不可能に近い。

何せ、私にはどれが“いしちゃん”なのか分からない。

ところが、「ママ! いしちゃんいたよ!」と、娘は発見できた様子。
(ん? こんな形やったかな。ま、とりあえず見つかったみたいでよかったわ)
と胸をなでおろしながら、

「ほんとだ! よく見つけたね!」と、普段の倍のテンションで一緒に喜びます。
 
もちろん、すぐに帰れるわけはありません。
再度、滑り台やブランコなどでひと通り遊んでからです。
 
結果的に帰宅は予定より1時間ほど遅くなったのでした。
 
親にとってはただの石でも、娘にとっては宝石のようなもの。
興味関心が広がり、あらゆるものから刺激を受けている娘にとって大切な時間。

「彼女の好奇心が育っていくのを、ゆっくり見守れる親になりたいなぁ」という気持ちと、「そやかて、やらなあかんこといっぱいあんで!」という気持ちの間にいる毎日です。

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