絶対に自分で食べたい娘と、絶対に自分で食べたくない息子
子どもたちを見ていると、よく似ていると思うことが多々あります。
頭より体が先に動く性格や、喜怒哀楽のリアクション、変顔、寝相までいつも一緒。あと、異常なまでに牛乳を飲むところとか。きょうだいっておもしろいです。
反対に、きょうだいなのに全然違うところがあるのもまた、おもしろい。
赤ちゃんの時によく寝ていた息子に対して娘は全然寝なかったり、娘は泣くほどお風呂に入りたがるけど息子は泣くほど入りたくなかったり。
中でもどうしてここまで違うのかと不思議に思うのが、食事の仕方です。
まず、食事の向き合い方から全然違います。
息子はとにかく、ご飯より遊び。
食事を用意しても、まったく席に座らない。なんとか座らせても「おいしくないよね、これ」と言ってすぐに遊びにいきます。(ひどい)
「その遊びが終わったらおいで」というと「わかったー!」と返事するものの、終わっても新たな遊びを始め、食卓に来ません。毎度、食事をスタートすること自体が一苦労です。
娘はというと、食へのモチベーションがかなり高め。
台所で食事が準備されていることを察知すればすかさず、「おいしそう! おいしそう!」と、よだれを垂らし、おなかを叩きながらやってきます。
そして、テーブルの上に鎮座し(椅子ではない)、「おいしい! おいしい!」と、盛り付け途中のおかずを勝手に食べ始めるのです。食事はいつも一人でフライングスタート。
食に興味があることはとってもありがたいし、うれしい。その上で、ちょっと大変だなーと感じるこだわりがあります。
それは娘が、何が何でも
“絶対に自分で食べたがる”ということ。
少しずつ上達はしてきたものの、スプーンもフォークも指先も満足に使えない娘の食事は、基本手づかみ。納豆もスープもトマトソースのおかずもなんでも、手でガッとつかんで口の前で手をパーにして食べます。もはや、顔面で食べてる感じ。
しかも偏食が進んできて、いらない物は投げる。皿ごと床にひっくり返す。
だから、食べ終わった頃には手も顔も髪もテーブルも床も、べちゃべちゃ。
ちょっと急ぎたいときなど親が食べさせたいときもあるけれど、スプーンを差し出されても口を固く閉ざして絶対に食べない。
「お口のトンネルはいりまーす。はい、あーん」と、乗せられてうっかり口に入れられたときは全部吐き出します。
そんなわけで、おむつ一丁というのが、彼女のいつもの食事時スタイルとなっております。
家での食事は、もうしょうがない。全身べちゃべちゃになろうが、お皿をおかずごとひっくり返されようが、諦めている。
むしろ自分で食べたいという意欲を褒め称えたい。
でも、外食時にもそのスタンスを崩さないのは、いかがなものかと思っています。
対して息子。
彼のポリシーは逆に、“絶対に自分で食べたくない”です。
食事をスタートすること自体一苦労なのに、やっと食べ始めるかと思うと「ママが食べさせて!」。
大好きなフルーツなどの"おやつ”はスプーンもフォークも自分で使っているのに、食事になると頑なに自分で持ちません。
なのに、どのスプーンを使うかとか、食べる順番等は指定してきます。
また、私の膝の上で食べたがります。
妹がご飯を振り回して大暴れしている横で、
時には先に食べ終わり椅子やテーブルに立ち上がってまだ食料出せと癇癪を起こす横で、膝上の息子が"自分に食べさせることに集中しろ”と腕をつかんで離してくれない時は、白目を剥くしかありません。(ワンオペ時)
息子は手が汚れるのも嫌。
手にご飯粒一つでもついたら「き、汚い!」とウンチでも触ったかのような顔で、私の手や服にこすりつけてきます。(ひどい)
とまあこんな具合に、きょうだい同じように育てているつもりでも、違うところは全然違うもんですね。
今の娘と同時期の息子を思い返して比べてみても、うん、違う。
生まれ持った個性というのはやっぱりあるんだなと、そんな当たり前のことを子どもたちに実感させてもらう日々です。
ただ、余裕がないときは自分の都合に合わせて
「〇〇ちゃんはこうなのに!」
「〇〇くんはこうしてくれてたのに!」
と、子どもたちを”型”にはめようとしてしまうときがあります…。
子どもたちがのびのびと自分らしく個性を輝かせていけるサポートをするには、親の心の余裕って大事ですよね。きっと。ちょっとでもいいから。
だから私自身が子どものためにも、
美味しいもの食べて
睡眠時間を確保して
友達と話してデトックスして
日々日々、自分をしっかり労わってあげたいなーと思っている今日この頃です。