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息子の思いを受け止めるはずが…2歳児の方が一枚うわ手でした

まるっちです。2歳のわんぱく息子と1歳娘の育児に奮闘中の専業主婦です。
今回は、子どもの思いを共感し受け止めようと思いながらも、全く思うようにいかなかった日の出来事をつづってみました。

最近息子がハマっているのは、水の生き物
 
お魚、カメ、ペンギン、くらげ、カエル、ワニなどなど、水に関連する生き物なら何にでも興奮します。
 
そんな息子が毎日のように
「お魚に会いたい! 水族館に行きたい!」
言うものだから、
「じゃあ、行こっか!」
というわけで、水族館へ行くことにしました。
 
 
行くと決めた日から、彼はウキウキ。
 
「イルカいるかな。
ペンギンたん会いたいよ〜。
クラゲはホワンホワンっておよいでるよね」

 
毎日ペンギンやクラゲの真似をしながら、魚や動物たちに会えるのを心待ちにする息子の姿は、なんとほほ笑ましいことでしょう。
 
お片付けしてほしいとき、早くご飯をたべてほしいときなど、息子に何か頑張ってほしいときに、
「これ頑張って、水族館に行こうね!」と励ますと頑張り出しちゃうことがあるくらい、楽しみにしていました。(毎回ではないですが)

 
さて、水族館当日。
お友達も誘い、電車やバスを乗り継いで水族館に到着しました。
 
息子は館内に入るやいなや、
「うわ〜! おさかなさんだー!
みてみてー!! 亀さんいるよー!!!」
 
テンション爆上がり。
 
目をキラキラさせて喜ぶわが子を見ながら、
「頑張って連れてきてよかったな〜」
ウルウル。

…と思ったのも束の間
 
タタタタタタタタタタタッ
 
彼は突如走り出しました。
 
 
私  「え! まだカメさん見て…」
息子 タタタタタタッ
私  「待てーい!!」
 
私  「これがカクレクマ…」
息子 タタタタタタッ
私  「おいどこだ!!」
 
私  「あ! クラゲ…」
息子 タタタタタタッ
私  「見、見ないの?!」
 
 
水槽を次々にタッチアンドゴーしていく息子を追いかけ、
5分ほどで出口に到着。
 
 
「もう(水族館)でよーよ!」


 
えっと…
あんなに楽しみにしていた息子の姿は、私の幻想だったのでしょうか。(遠い目)
 

その後も、半ば…どころかほぼ強制的に連れて行ったイルカのショーも
 
「ママ、公園行こっか!!」
 
そう言いながら、息子は何度も何度も”脱走”
 
 
途中から公園に行きたくなる息子の衝動は、ある程度は想定していましたとも。
だけどこりゃ、早すぎやしないかい??
 
 
この現象は恋愛でいうところの
「追いかけてる時が一番楽しいよね。
実を結んだら飽きちゃうの」
 
…そんな感じ?
(たぶん違う)
 
 
ともかく私はこのとき、
頑張ってここまできたのに。お金払ったんだけれども。息子のお友達はまだ水族館を楽しんでいるよ?等々
いろんなことが頭をめぐり、

息子の〝このタイミングでこうしたい!”という要望に
「いいね! OK⭐︎」
と言ってあげられる心の余裕と豊かさは全くありませんでした。

この日は、疲れや睡眠不足など自分のコンディション的に特に。
 
なので、午後は公園で遊んだものの、午前中の水族館ではこちらの都合に合わせ、少々力技で回ってしまいました。
(帰りは帰りで、まだいる!!と言ってきましたが笑)
 
でもこういうときいつも、後になってから
”あのときはもっと、ああしてあげればよかったな、こう言ってあげればよかったかな”
と少し反省するんです。
 

あんなに無理矢理イルカのショーを見せなくてもよかったのかな。
たとえ5分で出ていこうと言おうが、再入場できるんだから一回出てあげてもよかったよな。
息子を追いかける顔が真顔すぎたな。
今日は余裕がなさすぎたけど、次はもうちょっと寄り添ってあげられるように頑張ってみよう、
 
とかとか。
 
 
そんなことを感じた数日後、息子と電車で出かける機会がありました。
 
自宅の最寄駅に着き、改札に向かおうとすると、息子は駅のホームでひっくり返って
「電車乗る!! ぜっったい、乗る!!」
と言ってききません。

(なるほどなるほど。
よし、君のその思い、今日こそ母ちゃんは受け止めてみせよう。)
 
急ぎの用事はなかったため、先日のリベンジもかねて息子に付き合うことに。
 
「うんうん、まだ乗りたいよね。
明日また乗ろうよ」
 
「いーまーのーる!」
 
「そうだよね。帰りに消防車みよう」
 
「みない! 電車のる!」
 
「うんうん、今は電車に乗りたいんだよね。
ほらPASMO(交通系ICカード)でピッてして改札通ろうよ」
 
「ピッしない! いやー!!」
 
「そっか、嫌だよね……」
 
全くらちがあかないので、少しだけ彼の要望にこたえることに。
 
「じゃあ、一駅だけ乗ろうか」
 
 
…そしてその後、どうなったのかというと
 
 

私はPASMOをなくしました(チーン)
 


 
電車を降りた駅の改札を通ろうとした時に気付き、プチパニック
最寄り駅に戻り、ホームにあると思っていたのに見つからず、パニック
駅員さんのところにも届いてないなんて、大パニック
 
なんてことだ…
あんなふうに息子の相手をせずに、潔く担いで帰ればよかった…
息子にPASMOを渡さなければよかった…
どこか息子のせいにして、勝手に苛立ってしまいました
 
これ以上できることはないので、一旦家に向かうことに。
 
すると帰り道、息子はマクドナルドを見つけ、私に言ってきます。
 
「ねえ、ポテト食べる?
ねえねえ、ポテト食べようよ!
ねえママ? ポテト食べよう!」

 
 
息子にいら立っていた私は、更にイライラッ
 

「お金ないわーー!!」


 
つい大人げなく、周囲が振り返るほどの声量で一蹴してしまいました。
 
 
ああ、やってしまった。(白目)
寄り添うどころか私は荒れ狂っている。
 
 
しかし息子は動じることなく、
 
「ねえママ、お金ないの?
なんでお金ないの?
ママ、お金、ないの??」

 
すれ違う人々によく聞こえる大きな声で、ずっと聞いてきます。
 
 
ああ、頼むから黙ってくれ。
穴があったら入りたい。
いろんな意味で、時よ戻れ。

 
なんて思っていると、続けて息子が言いました。
 
「ママ、お金あげるね。
かわいい、かわいいママ、はいどうぞ。
お金だよ」

 
「カードもあげるね。はい、どうぞ」
 
 
なんと、エアーマネーとエアーPASMOをくれるではありませんか。

しかもかわいいとか言って、ママのご機嫌まで取ろうとしてくれている。(いつ習得したのかしら)
さらによく考えると、いつもあんなに手を繋がないで逃げ回っている息子が、空気を読んで、駅からずっと手を繋いでしっかりと二足歩行で歩いてくれているではないか。(時に四足歩行だったりする)
 
私が息子の思いに応えるはずが、逆に息子の方が私を、広い心で受け止めてくれた気がしました。
 
2歳児の方が一枚も二枚もうわ手だなと、プッと笑ってしまいました。

と同時に、怒りをぶつけてしまったのに、そんなママを喜ばせようとお金やカードを出してくれた、けなげな息子に申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。
 
かわいい、かわいい息子、ごめんね。ありがとう。
 
わが子の笑顔のためにと張り切っても、どこか空回りばかり。
子どもを育てているつもりでも、逆にわが子に教えてもらうことばかり。
 
なかなか思うようにいかない日々を過ごしています。
 
さて、私が一人前の母親になれる日は、今世のうちにくるのでしょうか。
 
 
ちなみにPASMOは、優しいお方が3駅先に届けてくださっていました。心当たりのある方、あの時はありがとうございました。(土下座)

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