拝啓 夫くん、これが2歳児のトリセツです
夫くん、いつもお仕事遅くまでお疲れ様です。 平日はもちろん、土日も仕事や創価学会男子部の活動があって、なかなか子どもと過ごす時間は貴重ですよね。
そんな中たまに娘がパパと 2 人きりになると、
「いやぁぁぁぁぁ!!!!
ママぁぁぁぁぁぁ!!」
という泣き声が聞こえてくることも。
見ると床で海老反りで泣く娘と、遠い目をしている夫くん。 なんかスイッチ入っちゃったんですね。心中お察しします。
え? 「あとはママ頼む」みたいな顔で見るのはやめてください。 こうなったら私でも手はつけられません。 わが子のように癇癪持ち系のキッズは火がついたら大変です。 なるべくそうならないよう、地雷を回避できたらベストですよね。
4 月には第二子出産で、私の入院が待っているわが家。
その間、「ママにパス」のコマンドは使えません。
そこで、夫くんに捧ぐ「わが家の 2 歳児のトリセツ」を書き残します。 夫くん、保存して見返してください。
〜おうち編〜
其の一、良かれと思ってすることに罠がある! 必ず娘に確認、確認、また確認
これが過去の失敗例です。
ソーセージを良かれと思って、一口サイズに切ったら
「そのまんま食べたかったのぉぉぉ!!」
バナナの皮を良かれと思って、むいたら
「自分でむきたかったのぉぉぉ!!」
床で海老反り大激怒です。
落ち着かせるのに30分くらいを要し、この後の予定がずれ込むばかりか、最悪の場合「全てがイヤァァ」となり、予定自体が頓挫することもあり得ます。
ソーセージにバナナ、
これらの失敗の共通点...お気づきでしょうか?
もう元に戻せないことです。
切っちゃったもの、むいちゃったものは元には戻せません。
これは大きなリスクをはらんでいます。
つまりこの手のものは「良かれと思って」手を加える前に、
「これ切っていい?」
「むいていい?」
と必ずむーちゃんに確認しましょう。
〜お外編〜
其のニ、あらゆるボタンに興味津々! 何でも押したいお年頃
お店に入る時、ついうっかり自動ドアボタンを押しますよね。
ストップです。
「むーちゃんが押すの!」とやり直しになるので娘に必ず押させてください。
自動販売機も気をつけてください。 彼女は大して飲みたくもないジュースを、ボタンを押したいがためにねだってきます。
気を紛らわせることができなくなったら、もう買ってあげてください。
その際、「コインを入れる→ボタンを押す→飲み物を取る」、この動作のひとつでも大人がやることは許されません。
もし間違って大人がボタンを押してしまったらアウト、もう一本買うはめになります。
バスに乗る時はさらに注意してください。
降車ボタンの誘惑だらけです。
乗り込んだら、子どもの手では届かない高さにボタンが設置された席を瞬時に見つけ、そこに迷わず座らせてください。
うっかりボタンが押せる席に座ったら最後、乗っている間ずっと「押したい!」という娘を制止するという無駄な体力消費が待ち受けています。
其の三、帰りたくない攻撃は難易度MAX! 正直トリセツなんかもうないよ
公園遊びが大好きなむーちゃん。
帰りは本当に骨が折れます。
帰る30分前から「時計の針がここまで来たら帰ろうね」と度々声をかけます。 ですが...
「まだ遊ぶのぉぉ!!!」
「公園がいいぃぃ!!!」
「帰るなんてあーりーえーなーいー!!!」
ただでさえ砂まみれなのに、地面をルンバのように回転しながら暴れ、全身が土埃の化身となります。
そしてマグロのようにのたうち回る2歳児をかついで歩くのは過酷を極めます。
最悪の事態になる前に、笑顔で取引をもちかけましょう。
「帰っておうちでサッカーしよう」「おやつの時間楽しみだね」「帰り道に虫さん探そう」「最後にどれで遊ぼうか」等々...
何を言ってもルンバでマグロなら、もう仕方ありません。
家に1番近い公園に移動、つまり公園2回戦に突入です。
いったん要求を飲んでパニックを落ち着かせましょう。
わが子の場合、遊び疲れとイヤイヤが重なり合うとラスボス級の癇癪大魔王が発動するので、なるべく疲れすぎる前に退却を促してみましょう。
...とここまで偉そうに言いつつも、
私だって何が正解なのか分かりません(泣)
詰む時は詰みます。
だから、これからも私の話を聞いてください。
「今日こんなことあったよ」
「むーちゃんの癇癪にやられたよ」
「もう肩バキバキだよ」
理不尽に思うような、どうにもならなかったことを、道理が通じる大人に、
あなたに、聞いてほしいのです。
最後は私のトリセツになってしまいました。
これまでの育児経験はさておき、この4月から私たちは2児の親になります。ともに2児の子育て経験はゼロのママとパパです。
2人の力が必要になることは間違いありません。
いっしょに子どもたちの成長に寄り添い、不器用ながらも、子どもたちの 1 番の理解者になれる親にいっしょに成長していきたいと思う、今日この頃です。
(おしまい)