偏食ガールが教えてくれた育児の処世術
「今日の夜は何食べようか?」
「ごはんとねー、ふりかけぇー!」
「…と、何食べようか?」
「えっとねぇ、たまごぉ♪^^」
(いやいや、昨日もそれ食べたやん。なんなら、一昨日のお昼も同じやで)
これは偏食家の娘との毎日の会話。
野菜は、基本食べない(ニンジンを除いて)。
小さい子が好きそうなウインナーやハンバーグも食べない。
いわゆる、食わず嫌いで、“初めまして”の食材には手を付けません。
食に関しては、超・超・保守派です。
娘の体は、主に白飯、パン、卵焼き(ゆで卵はNG)、冷凍餃子、バナナ、ヨーグルト、唐揚げ(特定のコンビニ製品に限る)によってできています。
それでも元気で、風邪も引かずに成長しているのが不思議なくらい。
偏食が始まった頃は「なんか栄養あるものを食べさせねば!」と私は必死でした。
ネットで「子ども好き 幼児食」と検索し、毎日のように作って食卓へ。
娘はチラッとテーブルを覗くと
「たべなーい!ごはんたべるぅー!」
「一口だけ!ね!」
「いらないのー!」
と、押し問答の末、娘が泣き出す始末。
野菜をみじん切りにして入れても、娘のチェックは厳しい。
味がわからないほど小さく切ったピーマンも、チャーハンから取り除かれます。
ときには、「食べないとダメ!」と、きつく言ったこともありました。
娘には『食事は楽しい』と感じてほしいのに、これでは苦行になってしまうと反省。
そこで、娘お気に入りのペンギンのぬいぐるみ“ペンちゃん”の力を借りて「がんばれ!がんばれ!」と大応援。
そして、何とか野菜を一口食べたー!
わーーーい!\^0^/
って、、、え?私、これ毎日やんの?
テーマパークのキャストさんみたいなこと、
私できる?
いや、無理無理。
食事は健康のためにも必要不可欠なこと。
しかし、食事ばかりに体力と精神力を注ぐことはできません。
他にも、お風呂や寝かしつけ、買い物、掃除などなど、毎日のタスクをあげだしたらキリがないほどたくさん。
偏食の子をもつ世の中の母たちはどうしているのだろうか。
ネットで調べてみると、どうやら2、3歳での偏食は稀なことではないらしい。
幼稚園や保育園の給食で少しずつ偏食がなくなる子もいるとか。
ふむふむ。
まぁ、いっか! 一生偏食ってことはないやんな!
今は食べられるものを食べてもらおう!
そのうち、いろいろ食べるようになるっしょ!(たぶん)
そう開き直ってから、あまり目くじら立てずに(たまに、立てます笑)娘の偏食と付き合えています。基本的に娘の食事は、彼女が確実に食べるものを提供。
私と夫が食べている料理に、娘が興味を持ったら、取り分けて食べてもらっています。
その結果、私の心の負担も軽くなりました。
“まぁ、いっか!”
この開き直りを覚えて以来、私は育児中にイライラした瞬間を『まぁ、いっか!』で乗り切ることが多くなりました。
例えば、夜の寝かしつけ。
わが家は夫の帰宅が遅く、私一人で娘と息子を寝かしつけることがほとんど。
まずは息子を抱っこで寝かし、その後、娘の寝かしつけ。おしゃべりが大好きな娘は寝落ちる直前まで、私に話しかけてくれます。
私「うんうん。そうだね。そろそろ、ねんねしようか」
娘「えー、まだ、おはなししたいのにー」
私「明日、いっぱい話そうねー(早く寝てくれぇ泣)」
一向に寝そうにない娘に、私は次第にイライラ。
すると、「ふえ~ん」と、隣から寝たはずの息子の泣き声。
娘「あれー、おっきしたのかなぁ」
私「そ、そだねぇ」
すぐさま、息子の背中をトントンするものの、息子は再び寝落ちそうにありません。
詰んだ...
また、一から寝かしつけするしかない。
ふぅ~
もう、人間、眠くなったら寝るやろ!
夫が帰ったとき、まだ二人が起きてたら、一緒に寝かせてもらえばいいし。
その後再び、私一人で息子と娘を寝かしつけることに変わりありません。
それでも「早く寝かせなきゃ」という考えを、いったん置いて、「まぁ、何とかなるやろ」くらいの気持ちになることで、心にゆとりができます。
他にも
・機嫌悪いなら、今日はお風呂なしでいいか
・ごはん食べてくれるなら、テレビ見ながらでもいいか
・もう夜やけど、洗濯取り込まんでもいいか(それは今やろか)
という感じで、日に日に、開き直りのハードルが下がってきています。
予定通りにいかない、数分後の子どもの機嫌も予測できない育児生活。
子どもが元気に過ごせることを最優先に、自分の心とうまく折り合いを付けながら子育てしていきたいと思う日々です。