生まれてから一度も夜通し寝たことがない息子。3年4カ月たち、「その日」は突然やってきた
ひどい乳児湿疹、離乳食を食べない、
夜泣き、吃音、アレルギー、怪我、
癇癪、登園しぶり・・・・・・。
子どもを産んでから、次から次に悩みが表れます。まさに「一難去ってまた一難」。
その中でも、長く頭を抱えてきたのは
「息子が夜通し寝ない」
ということです。
0歳のころは、2時間おき。
1歳を過ぎても3時間ごと。
2歳になっても最低2回は起きてくる。
風邪を引いて鼻がつまっている時は、
起きる回数の多さに白目になります。
子どもの胃腸炎がうつり、
絶不調だった日も吐きそうになりながら、
息子を何度も寝かしつけ。
あれが一番、しんどかった。
隣で寝ている夫に殺意を覚えたのは内緒です。
まぁとにかく、そんな生活なので、
私は年中、寝不足。
朝起きて、鏡にうつる自分の顔の疲れ具合にギョッとし、目の下のくまのひどさといったら、天下一品。
睡眠不足によって私の理性と冷静さは、
はるか彼方へ飛んでいきました。
残ったのは、わずかな体力とイライラのみ。
栄養ドリンクを飲んでは回復した気になって、なんとかやり過ごしてきました。
写真共有アプリ「みてね」には、
子どもたちのピチピチの笑顔と、
化粧では隠しきれない私のお疲れ顔が
鮮やかに残っています。
ネントレ(ねんねトレーニング)なるものも試みましたが、息子には通用せず・・・。
以来、ネントレ関連の情報に触れると精神的につらくなるので、「見ざる聞かざる読まざる」を貫いてきました。
「いつか寝るようになるよ、いつか!」と自分を鼓舞して、3年4カ月。
発狂しそうになったり、白目になったり、
幾多の悲惨な夜を越え、
その「いつか」が先日、
ついに訪れたのです!
3月に入り、私は多忙を極めていました。
心身ともに疲れがたまっていたある日、
子どもたちと一緒に午後9時半ごろ入眠。
目覚めると午前6時になっていました。
(私の心の声)
ん? この時計、間違っている?
夜じゃなくて、朝の6時だよね。
もしかして、息子、一度も起きなかった!?
よく思い出せ、わたし。
――数秒後――
たぶん、一度も起きていない。
体も頭もなんかすっきりしてるーー!!!
その日はまだ信じられなくて、
息子が一度も起きなかったことを夫にも言いませんでした。
一日だけの奇跡かもしれない。ぬか喜びに終わるかもしれない――そんな思いがあったからです。
あまり期待し過ぎるなと自分に言い聞かせ、約2週間。
息子は午後9時半前に寝て午前6時半ぐらいまで、ほぼほぼ寝てくれるようになりました。
一度起きても、トントンしたら眠るように。
今までを思うと、それだけでもすごい。
夜通し寝るようになった理由は定かではありませんが、息子は息子のペースで成長していくのだなと実感しました。
とにもかくにも息子よ、本当にありがとう!
そして、頑張った、わたし!
3年4カ月、日数にすると1221日、
夫や子どもを傷つけることなく、
この日を迎えることができました。
それでも家事やらなんやかんやあるので、毎晩、熟睡できるわけではありませんが、まずはこれまでの睡眠不足を取り戻そうと思います!