頼むから寝ておくれ…娘の赤ちゃん返り
春から幼稚園に通い始めた娘。
家でもお友だちとの話をしてくれ、楽しそうな様子にこちらも笑顔になります。
そんな娘ですが、昨年は“弟の誕生”という大きな変化を迎えました。
今回は、第2子出産後の娘の赤ちゃん返りについて振り返りたいと思います。
“赤ちゃん返り”を検索してみると―――
ある程度成長した子どもが、弟や妹が生まれたことなどをきっかけに赤ちゃんのような態度をとること。
引っ越しや、新しい学校や保育園・幼稚園入園などが要因になることもある。具体的には、自分でできることも「できない!」と言ったり、わがままになったり、赤ちゃんのような言葉や行動をとったりするとのこと。
うんうん。
まさに、わが子もそうだった。
娘の赤ちゃん返りのピークは、産後1~2カ月頃。
その頃の娘はこんな感じ。
私か夫が口まで運んであげないと、ご飯を食べない。(大好きなプリンやお菓子は自分で食べます笑)
私や夫が息子を抱っこしていると「だぁめぇぇ!」と叫び、カットイン。
基本的にご機嫌ななめ。
着替えもお風呂に入るのも毎回説得・交渉。
夜、寝ようとしない。
などなど。
産後、2児育児がスタートして思ったのは、
下の子のお世話より上の子のイヤイヤの方が何倍も大変やん!
でした。
特に苦労したのは、夜の寝かしつけ。
我が家は産後、家族全員で夫の実家に2カ月ほどお世話になっていました。
この頃、娘はばぁば(義母)とじぃじ(義父)に慣れておらず、パパとママが同じ空間にいないと泣き出してしまう状態。
そのため、娘のことは私が、息子のお世話はばぁばにお願いすることが多く、夜の寝かしつけも、息子をばぁばに見てもらい、私は娘の寝かしつけをしていました(基本的に夫は帰りが遅く、娘と息子が寝た後に帰宅)。
どうやら部屋の電気をオフにすると、娘のスイッチはオンになるようで
暗くなるやいなや「キャーーー!」と楽しそうに叫び、走り回る娘。
私「もう、夜だから寝ようねー」
娘「やだー。ママあそぼうよー」
と言いながら、
私にドーーーンと体当たり。
私「(いたたたた)はいはい、明日遊ぼうね」
相手しない私に対し、娘の“かまって攻撃”はエスカレート。寝ている私の顔の上に乗ってみたり、キックしてみたり。
これ、なんの修行や。
でも、がまん、がまん。相手にしたら、負けやで私!
と言い聞かせ、寝たふりを通す私。
が、なかなか寝ない娘。
「ねんねしないもんねー」
「ママー、あそぼうよー」
そして、一時間ほど散々暴れて、飽きた頃にやっと寝落ちるのでした。
(たまに、ガツンと叱ることもありました。が、娘はへらへら笑っていました)
こんな日がほぼ毎日続きました。
あー、毎晩しんどいなー。
まぁ、そのうち落ち着くやろ
と楽観的に考えていた私。
ところが、ある日、娘が爪をかんでいる姿を目撃。
「爪を噛む」=「ストレス」「不安・寂しさ」という言葉が頭をよぎり、私は娘に対し申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。
慣れない環境での生活に加えて、息子の誕生でママ・パパとの時間が独り占めできなくなり、さみしい思いをさせていたのかと反省。
それからは、息子をばぁばに見ててもらい、娘と二人でお散歩や公園にほぼ毎日いくように。
夜も寝る前にはギューと抱きしめ、「今日もありがと。大好きだよー」と娘に伝え、スキンシップを増やしました。娘も「ぎゅーしよー」と言ってくるようになりました。
ある日、子育ての先輩でもある友人と連絡をとったときのこと。
産後の報告がてら、娘の赤ちゃん返りについて話すと、
「わかるー! うちの子も指しゃぶり、ずっーと治らないよ! いろんな環境に適応しようと、たくましく育っている証拠だね! 大丈夫!」
との思わぬ返事が。
そうか、そこまで深刻に考えんでもいいんやな。
それまで、娘の爪噛みについて、どこかで自分を責めていた気持ちが一気に軽くなりました。
その後、娘の赤ちゃん返りがすぐに終わるわけではありませんでした。
それでも、徐々にばぁば、じぃじにも慣れ始め、息子のおむつ交換のときには「おむつだよー」と、持ってきてくれるなど、娘から息子に話しかけることも増えました。
その後、自宅に戻っての生活になり、すこぉーしずつ娘のわがままや「だっこー!」、そして夜の大暴れは落ち着いていきました。
息子との関係もはじめは“ライバル”だったのが、“仲間”という間柄に笑。
今では、娘から息子にちょっかいを出しています。まだまだ、“おねえちゃん”という感じではないですが、娘と息子で二人らしい関係を築いていってくれればいいかなと思っています。
幼稚園に通い始め、幼いなりに新しい環境で頑張っているのか、家では自分でできることでも、「できないー! ママやってー!」と言う場面が増えました。
これも赤ちゃん返り?
と思ったりしますが、こうして「甘えたい時期」と「自立したい時期」を繰り返して成長していくんだろうなと思う今日この頃です。