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「子育て」と「うつケア」する私が、書いたり読んだりする理由

2児の父のみやもんです、こんちには。今回はnoteを始めてみて感じたことを書きます。

(※noteを始めて、もうすぐ1000フォロワー。いつも読んでくださり、ありがとうございます!)

自分が住んでいるマンションに、もし、ソクラテスやプラトンが住んでいたらーー。

早起きをし、コーヒーを飲みつつ本を読みながらふと妄想します。朝の静まり返った時間帯に物思いにふけるのがちょっとした趣味になっています笑。

「緊張するけど、そりゃ、会いに行って話をしてみたいな」
「子育ての相談を彼らにしたら何て返答がくるかな」

考えているうちに、娘のすみっコぐらしの目覚まし時計が鳴ります。妄想はいったん終了。朝の準備、ドタバタ時間が始まります。


子育てと家族のうつケア生活を8年ほどやってきて、「時間に追われている」という感覚が増している時ほど、読んだり書いたりする時間を大切にしています。

自分の考えを整理したり、軌道修正をしたりするのに、とても役に立つからです。本を読み、文章を書くことは、先人たちと対話することにもつながり、めちゃくちゃ有意義な時間だと感じています。

選ばれた小さな文庫のなかに、いかに巨大な富が存在しうることだろう。数千年にわたる世界のあらゆる文明国のなかから選ばれた、最も聡明にして尊き人々の世界が、その研鑽とその叡智の所産を、文庫のなかでいとも整然とわれわれに展示してくれているからである。

そこには彼らが己の最上の友にさえも示さなかった思想が、世紀を隔てた第三者のわれわれに、明瞭な言葉で述べられている。まことにわれわれは、人生における最大の精神的恩恵を書物に負うているのである。

トルストイ『文読む月日』(上)ちくま文庫 P16


そして、書くことは、そうした先人らとの対話だけでなく、今を生きている人たちとコミュニケーションする機会にもなります。

noteを書き始めて気づいたのは、自分の経験を書くことで、「人とつながれる」「心で交流できる」ことです。読んでくださった方から「励みになります」等の言葉をいただくことがありますが、むしろ「こちらこそ感謝です!」という感じです。

双方に良い影響があるのなら、こんなにうれしいことはありません。他にも、さまざまなブログサイトやSNSの場がありますが、なんというかnoterさんは、読むこと・書くことに対して真摯な方が多い印象を受けます。

「言葉は人々を接近させる」「率直さほど人々を接近させるものは何もない」(同p176)とある通り、飾らない言葉で書こうと心がけた時ほど、読み手の方からの反応があるような気がしています。


◾️「ネタになるかも」

「マザージャーナリスト」として活動する池田彩さんは、聖教新聞のインタビューで「半径3メートル以内で起きる子育て中の出来事って、すべてネタになるんですよ」と語り、“だから親御さんはペンを持って”と励まします。

「イライラしたこと、うれしかったこと、目の前で起きる出来事と自身の感情を文字にすると、子育てを客観的に見られるようになった」と回想しますが、納得感MAXです。

(パパ記者の書いた記事、よかったら読んでみてください↓)

「ネタになるかも」という視点で見ていると、日常の出来事がちょっと面白く見えます。子どもを叱りたくなることも「これ、使えるかも」と思ってしまいます笑。

紀元前、ローマ軍のガリア遠征を記録した、カエサルの『ガリア戦記』を開くと、よくもまあというくらい詳細につづられています。

「味方が陣地に選んだ場所の地形は次のようなものである」とし、丘がこういう傾斜で、森の状況がこうだから敵がこのくらい潜んでいるだろうとあり、「河の深さは約3ペスであった」とまで記録されています。

ローマ軍の指揮者として毎年、元老院に現地報告を送っており、その詳細ぶりに、きっと彼らは熱狂しただろうと「解説」にありましたが、確かに思わず映像が浮かぶくらい克明に記されています。

こうした報告書(ガリア戦記)の作成は、元老院のためだけだったのか。もしかすると、カエサルは、詳しく書き記すことで、自らの状況を客観視し、冷静さを保とうとしていたのかも……。

また、妄想が始まりました笑。ここらでいったんペンを置きます。

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