『モモ』と“時間の感じ方”。思えば、忙しいときに限って大泣きされた!
「神話的時間」からの“時間”つながりで、ミヒャエル・エンデの『モモ』(岩波少年文庫)について書いてみます。世界的に支持された作品ですが、日本での人気は高く、発行部数は作者・エンデの母国ドイツに次ぐ数字だそうです。いまも多くのファンがいると思いますが、児童文学の名作といえますね。子どもが幼児期の頃、手にとった一冊です。
岩波少年文庫になってからは表紙から副題がなくなりましたが、単行本には「時間どろぼうと ぬすまれた時間を人間にとりかえしてくれた女の子のふしぎな物語」と記されて