聖教新聞公式note __子育て会議

「言葉と、生きていく。」聖教新聞社として、子育てに特化したnoteを開設してみました!…

聖教新聞公式note __子育て会議

「言葉と、生きていく。」聖教新聞社として、子育てに特化したnoteを開設してみました! 日常の「子育てあるある」を、来てくれた皆さんとシェアしながら、ちょっとホッとできる場所をつくっていきたいです。

マガジン

  • はっしーの「育自」日記

    • 11本

    2児のパパである記者の子育て経験を連載中。主に長男の不登園〜不登校(いま小学1年)から得た気づきを書きます。毎週木曜更新(を目指してます)。

  • すなっちのコラム

    娘と息子の育児まっただ中です。子育ては大変なこともあるけれど、全てを笑い飛ばしながら、進んでいきたい。

  • 悠々の子育て回想録

    教育・子育て欄の担当記者を15年以上経験。もはや子育て期は“懐かしい”と感じる世代です。いま思うことを時代の変化も交えつつ、子育て期間に自分が読んだ本を軸にして書いてみます。

  • 取材ノート

    取材をしようと思ったきっかけや、その舞台裏、こぼれ話などを紹介します。

記事一覧

小学校入学式ーー〝親子分離〟の60分

「パパとおなじふくをきるよ」2023年2月下旬に臨んだ、進学先の小学校における個別面談でのこと。入学後の付き添い登校を許可してもらった際、さらに「入学式の前日に…

はっしー
6日前
22

母VSイヤイヤ大魔王 「お風呂バトル」編

最近また、息子のイヤイヤが激しい。   例えば、 私 「お風呂入るよー」 息子「あともう一回、パウパトみるっ!」 私 「さっき、『あと一回』って言ったじゃん」 息子「…

立ち会い出産後に待っていたこと

次男のときは、待望の立ち会い出産をしました。なので、産院にもよく足を運んだのだと思います。そのへんは詳しく覚えていませんが、看護師さんや助産師さんと、よく話をし…

ケースバイケースで絶対的な正解はない

私は、石坂啓さんという漫画家が好きで、アイヌの女性を主人公にした『ハルコロ』(岩波現代文庫)という作品を巡って、インタビュー取材をしたこともあります。ハルコロと…

変化のきっかけをくれた娘

「パパ、だいすき」と言ってくれることに今回は「第0話」として、娘(第2子)との思い出を書きたいと思います。息子との歩みが印象に残りがちですが、娘の誕生は、僕に父…

はっしー
13日前
18

卒園式に出席した息子

「ともだちと、おわかれしてくるよ」僕ら親が進学先の小学校を模索していたのと同時期、息子には、ある変化がありました。 幼稚園の年長になって間もなく、2022年の4…

はっしー
2週間前
19

十月十日のハンデを克服するための胎教?

30年ほど前、行政が行う両親学級という集まりに参加しました。いまとは事情がだいぶ違うかもしれませんが、当時は人形を使って「抱っこ」の練習をしたことなど、断片的に…

妻とのLINEは1日30通〜

付き合っていた頃からよくLINEをしていた いつの時代も男女がお付き合いをするまでや、している時は、年中連絡を取り合うものだと思います。私が〝そう〟でした。妻も〝そ…

進学先の小学校を探して

「横でも後ろでも、そばに居てあげてください」2023年の年明けから、僕は新たな部署に異動しました。異動先は、若者世代に関する企画や、デジタル記事を担当する部署で…

はっしー
3週間前
28

【インタビュー取材の舞台裏】一人一人の子どものための教育、社会であるために

社会課題と向き合い、研究・実践を続ける学者たち文部科学省の各種委員会の委員を歴任し、現在は日本自閉症スペクトラム学会常任理事も務める坂井さん。そのキャリアのス…

父が僕に送ってくれたエール

「どちらを選んでも、その選択は正しいんだ」「葛藤という言葉は、左から右へ巻く『葛』のツルと、右から左へ巻く『藤』のツルがもつれてほどけないことから、相反する2つ…

はっしー
1か月前
32

努力の先にある場所へーー息子のおかげで書けた記事

いつか、もう一度「君のおかげで」と伝えたい僕が取材を担当し、自身の人生の節目ともなった記事は、2022年8月の聖教新聞に掲載されました。パパ、ママ、小学4年の長…

はっしー
1か月前
26

創価学会の仲間と息子の交流

「よーし、お兄さんたちとジャンケンしよう」コロナ禍で、2020年春に国の緊急事態宣言が発令される前頃から、創価学会の各地の会館では、会合の自粛がおこなわれました…

はっしー
1か月前
31

ワンオペ、しんどい時は叫ぼうじゃないか!

最近、『悪態の科学』(原書房)という本を読みました。イギリスの科学者エマ・バーンの著書で、乱暴な言葉の効用について書かれています。  人にもよると思いますが、乱…

僕がメンタルヘルスを崩してーー負担を軽くするのは「生きるため」

幼稚園への行き渋りと不登園をへて、2022年5月から始まった息子の療育。日々一緒に過ごす時間を増やしながら、週1回の療育に付き添う〝パートナー〟として、息子から…

はっしー
1か月前
60

療育の教室で聞いた「スモールステップ」

一歩ずつ積み重ねること行政に相談し、息子の「発達の凸凹」について理解とサポートをするため、療育の教室を活用することにした僕たち親子。 2022年5月、教室に通う…

はっしー
2か月前
45

小学校入学式ーー〝親子分離〟の60分

「パパとおなじふくをきるよ」2023年2月下旬に臨んだ、進学先の小学校における個別面談でのこと。入学後の付き添い登校を許可してもらった際、さらに「入学式の前日に〝予行演習〟を行いましょうか」との提案もいただきました。 ※個別面談の様子とそれに至った経緯はこちら ↓ 〝予行演習〟という意味は、入学式の準備が整った会場(体育館)を見学し、1日の流れをあらかじめ息子が認識できるようにしてはどうかとの配慮で、僕も「ぜひお願いします」と答えました。 入学式前日の夕刻。僕と妻と息子、

母VSイヤイヤ大魔王 「お風呂バトル」編

最近また、息子のイヤイヤが激しい。   例えば、 私 「お風呂入るよー」 息子「あともう一回、パウパトみるっ!」 私 「さっき、『あと一回』って言ったじゃん」 息子「いやだもーん。あともう一回みる!」 私 「ふ~・・・・・・」   視聴後、 私 「はい、終わったよ。お風呂、入ろうー」 息子「おふろ、はいらない!」 私 「入浴剤、入れていいよ」 息子「いらない!」 私 「お風呂でアンパンマンジュース飲もうよ」 息子「のまない!」 私 「パウパトのおもちゃも、お風呂に入れてあげよ

立ち会い出産後に待っていたこと

次男のときは、待望の立ち会い出産をしました。なので、産院にもよく足を運んだのだと思います。そのへんは詳しく覚えていませんが、看護師さんや助産師さんと、よく話をしましたし、顔見知りになりました。   産院で『ウパシクマ』(樹心社)という本を読んでいたら、看護師さんに「何の本ですか?」と聞かれました。ウパシクマとはアイヌ語で「先祖からの言い伝え」という意味だそうです。漫画『ハルコロ』を読んだつながりで、見つけた本だったように記憶しています。   タイトルを正確に表記すると、『アイ

ケースバイケースで絶対的な正解はない

私は、石坂啓さんという漫画家が好きで、アイヌの女性を主人公にした『ハルコロ』(岩波現代文庫)という作品を巡って、インタビュー取材をしたこともあります。ハルコロというのは「いつも食べる物がある」という意味らしく、アイヌの生活や文化がとても魅力的に描かれていました。   その石坂さんが、ご自身の子育てエッセイをまとめた本『赤ちゃんが来た』(朝日文庫)を出版したのも、ちょうどこの頃でした。率直かつ、赤裸々な表現が心に響き、何度も読み返したものです。   そして、いよいよ、わが家にも

変化のきっかけをくれた娘

「パパ、だいすき」と言ってくれることに今回は「第0話」として、娘(第2子)との思い出を書きたいと思います。息子との歩みが印象に残りがちですが、娘の誕生は、僕に父親としての〝変化のきっかけ〟を与えてくれました。 娘が誕生したのは、2019年11月中旬の早朝でした。産気づいた妻を夜中に病院へ送り、息子を預けていた僕の実家に戻って仮眠していたところ、〝予想に反して〟数時間後に生まれてきてくれました。(息子の時は、陣痛と入院から出産まで約20時間かかったこともあり、もう少し時間がか

卒園式に出席した息子

「ともだちと、おわかれしてくるよ」僕ら親が進学先の小学校を模索していたのと同時期、息子には、ある変化がありました。 幼稚園の年長になって間もなく、2022年の4月下旬から幼稚園に行かなくなった息子。その息子が2023年の年明け、3学期から幼稚園に行き始めたのです。療育の教室に「あきたから」というのと、「ともだちとあそびたい」というのが本人の言い分でした。(飽きたと言うものの、療育の教室は継続して通いました)   当時の僕は、〝え、幼稚園行ってくれるの? やったー〟と思いまし

十月十日のハンデを克服するための胎教?

30年ほど前、行政が行う両親学級という集まりに参加しました。いまとは事情がだいぶ違うかもしれませんが、当時は人形を使って「抱っこ」の練習をしたことなど、断片的に覚えています。そうした中で、妻が妊娠中に父親として最初に興味を持ったのは「胎教」でした。井深大(いぶか・まさる)氏が書いた『胎児から』(徳間文庫)という本を読み、ますますその奥深さに興味津々となりました。   「胎児がお腹の外からの情報を、大人が理解するようにすべて理解しているとまではいいませんが、しかし聞き耳をたてて

妻とのLINEは1日30通〜

付き合っていた頃からよくLINEをしていた いつの時代も男女がお付き合いをするまでや、している時は、年中連絡を取り合うものだと思います。私が〝そう〟でした。妻も〝そう〟でした。付き合いたての頃は、もちろん〝アツアツ〟なLINEをしていましたが、結婚をし、子どもができた途端、LINEの内容は一変しました。 一変しただけで、僕は今でも付き合っていた時と同じくらいなのか、もしくは、それよりもたくさん、毎日、妻とLINEをしています。結婚して6年。新婚1年間の〝アツアツ〟な内容は

進学先の小学校を探して

「横でも後ろでも、そばに居てあげてください」2023年の年明けから、僕は新たな部署に異動しました。異動先は、若者世代に関する企画や、デジタル記事を担当する部署です。 誤解がないように書くと、部署によって仕事の価値に大小はありません。皆、魂を削るような思いで制作に取り組んでいます。その上で、異動後は、自分が取材して記事を書くことから離れ、デスク(記事の監修)をやらせてもらうことになりました。 それによって、出張をストップすることが可能となりました。息子の情緒はだいぶ落ち着い

【インタビュー取材の舞台裏】一人一人の子どものための教育、社会であるために

社会課題と向き合い、研究・実践を続ける学者たち文部科学省の各種委員会の委員を歴任し、現在は日本自閉症スペクトラム学会常任理事も務める坂井さん。そのキャリアのスタートは、香川県立高松養護学校(当時)の教諭でした。一貫して、特別支援教育の現場に携わってきた人です。記事では、日本社会の〝現在地〟をこのように語っていました。 日本社会の〝現在地〟 ※坂井教授のインタビュー全文は、下記の書籍にも所収されています▼ その社会の実現のために、坂井さんは、さまざまな研究・実践をしてい

父が僕に送ってくれたエール

「どちらを選んでも、その選択は正しいんだ」「葛藤という言葉は、左から右へ巻く『葛』のツルと、右から左へ巻く『藤』のツルがもつれてほどけないことから、相反する2つのうち、いずれをとるか迷うことを指すんだよね。だから、その2つの概念の明示が必要なんだ」 これは、記事が紙面になる前に日本語のチェックをしてくれる部署の先輩が、かつて私に話してくれたことです。(ちなみに両者のツルの巻き方については、諸説あるそうです) 二回りほど年上の先輩ですが、いつも私の記事を楽しみにしてくれる人で

努力の先にある場所へーー息子のおかげで書けた記事

いつか、もう一度「君のおかげで」と伝えたい僕が取材を担当し、自身の人生の節目ともなった記事は、2022年8月の聖教新聞に掲載されました。パパ、ママ、小学4年の長男と小学1年の次男(当時)の4人家族の歩みを通して、子育てを考えるルポです。紙面の中で大きな文字で表記する「見出し」は、次のような言葉としました。   ・「親と〝学会家族〟で見守る、子どもの成長」(1面のタイトル) ・「日常こそが宝の思い出に」(1面のメイン見出し) ・「多くの人と出会える価値」(1面から続く3面のメイ

創価学会の仲間と息子の交流

「よーし、お兄さんたちとジャンケンしよう」コロナ禍で、2020年春に国の緊急事態宣言が発令される前頃から、創価学会の各地の会館では、会合の自粛がおこなわれました。その後、感染の〝波〟の状況を注視しながら、徐々に会合が再開されました。 2022年の春には対面での会合も増えてきていて、僕は、ほぼ毎回、息子を連れて会合に参加しました。幼稚園への行き渋り・不登園をへて、ちょうど、療育の教室を利用し始めた当時です。教室へ通うパートナーとして、息子に認めてもらいたいーーそのために日々一

ワンオペ、しんどい時は叫ぼうじゃないか!

最近、『悪態の科学』(原書房)という本を読みました。イギリスの科学者エマ・バーンの著書で、乱暴な言葉の効用について書かれています。  人にもよると思いますが、乱暴な言葉を言うことって、あまりないですよね。 私はワンオペ育児で心身が摩耗すると、 「二人の子どもなのに、なんで一人で育てなきゃいけないんだよ。ふざけんなよ」と、 心の中で(たまに、夫に面と向かって) 毒を吐いています。   そもそも日本語には、罵倒語や悪態が少ない上、激しい愛の言葉も少ないんだとか。 確かに、たまに

僕がメンタルヘルスを崩してーー負担を軽くするのは「生きるため」

幼稚園への行き渋りと不登園をへて、2022年5月から始まった息子の療育。日々一緒に過ごす時間を増やしながら、週1回の療育に付き添う〝パートナー〟として、息子から認めてもらえるようになってきました。 一方で、少し前から、僕自身の体調に変化が出ていました。 息子が幼稚園に入園した2020年。その秋に僕は部署を異動しました。 2007年に入社し、4年半は紙面のレイアウトを担当する部署に、その後の9年間は人物ルポを担当する部署の記者をしてきました。担当したテーマは、障がい、在日外国

療育の教室で聞いた「スモールステップ」

一歩ずつ積み重ねること行政に相談し、息子の「発達の凸凹」について理解とサポートをするため、療育の教室を活用することにした僕たち親子。 2022年5月、教室に通うに当たって、僕と教室長で面談を行いました。紹介された療育の教室は未就学児を対象としているので、関わってもらえるのは、小学校入学までの約10カ月間です。僕と妻、息子、皆の希望(息子の希望は妻から聞いてもらいました)をまとめると、次のような3点でした。 ・将来的に自立できるように、少しずつ一人でできることが増えていってほ